まずはぶらさがり!鉄棒はちっとも怖くない



幼児にとって鉄棒はひとつの難関であり
その形状や高さが恐怖心となって
つまづきの原因なってしまう子がよくいます。

一度植え付けられた恐怖心は
勇気と自信がつかない限りなかなか取り除くことはできません。
大人でさえトラウマや苦手なことは
避けて通りたいのに子どもではなおさらです。

そういった意味でも
小さなうちから鉄棒に慣れ親しみ
高さや硬さ、不安定さからくる怖さを取り除いておく必要があるんですね。

今日は鉄棒のぶら下がりあそびをいくつか紹介します。

Contents

鉄棒の握り方と補助

まず鉄棒の基本的な握り方と補助を覚えておきましょう。

このように親指は鉄棒の下にして握ります。
滑りにくくするため、力が入りやすい、いろいろな技に挑戦していくときにこの握り方の方がやり易いです。

また鉄棒は地面から足が離れ、頭から落ちる危険がある運動です。
片方の手首を軽く握り
鉄棒から手が離れそうになったらグッと手首を握ってあげることで
怪我を回避できます。

よく子供の握っている手を覆い被せるように補助を行っている方がいますが
手の回転が上手くいかなかったり
大人の力からの圧迫感で
余分な所に力が入ったりしてしまいます。

補助のやり方はほとんどの方が知らないと思います。
事故を未然に防ぐ為にも回転や逆さの技に関しては
慣れてくるまで補助を行ってあげてください。

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鉄棒あそび① ブランコ

鉄棒を両手でしっかり握ってぶら下がります。

画像は足を離していませんがこの状態でブラブラぶら下がります。

次に少し大変ですが腕を曲げてぶら下がってみます。
静止できるのがいいのですが
3,4歳やはじめのうちはズルズルと下がっていくと思います。
段々と静止時間が伸びていけるといいと思います。

どちらも「何秒できるかな~」と声をかけ
3秒、5秒、10秒とぶらさがれるように応援してあげてください。

ちなみに10秒以上は行う必要はありません。
このブログで何度も言っていますが幼児期に必要な一定の筋力以上を求めても
子供の運動能力には関係ありませんので。

鉄棒あそび② ブタの丸焼き

ネーミングが悪いのですが一般的にこう呼ばれているので。

鉄棒を左右交互に握り足を鉄棒に引っかけます。
まず片足をかけてからもう片方の足を上げていきます。

足がなかなか上がらないうちは腰やお尻を支えてあげて
子どもの足を持ち上げてください。

発展形として軽々できてしまう子は
片手を離しジャンケンなどをして遊べるようになります。

鉄棒あそび③ 棒上腕支持

身体を支える、バランスをとる、宙に身体を浮かして静止するなど
こちらはいろんな運動に関連する基本的な動きの一つです。
「跳び乗り」とか「鳥さんチュンチュン」と呼んでいます。

ジャンプして鉄棒の上に跳び乗り
腕と身体を伸ばして静止します。

なるべく低い鉄棒から始めてください。

硬い鉄棒がお腹に当たる、宙に身体が浮くといった理由で怖がる子が出てきます。
これは腕の力が弱くて身体を支えられない、
高さ感覚に慣れていない、
バランスが保てない
といった事が原因です。

このように家でも鉄棒に似た高さのものはありますので
いろいろ挑戦してみてください。

両腕で身体を支えることができると
前まわりおりもスムーズに行うことができます。

鉄棒あそび④ お布団

だいぶ鉄棒に慣れ親しむことができたら挑戦してみてください。

棒上腕支持から手を離してぶら下がります。
力が入ると身体が固まってお腹が痛くなりますので
身体の力を抜いてブラブラするのがコツです。

これは一気にハードルが上がりますので
はじめは鉄棒を持った状態でぶら下がってみたり
大人が身体を支えてあげたりして補助をしてあげてください。

もう一つ無理やり身体を押さえつけたり
怖がったらすぐに中止するなどして
子どもが恐怖心を抱かないように配慮してあげてください。

これができれば前まわりおりまでスムーズにできていくと思います。

まとめ

今回はぶら下がりを中心に初歩的な鉄棒あそびを紹介しました。

鉄棒と言うとどうしても学校体育のように
何度も練習したり努力が必要と考えがちですが
逆上がりを除いては普段いろいろな運動をしていればできる事がほとんどです。

このブログで紹介している
コーディネーション運動を普段からやっておくことで
こうした初めての運動に対しても
恐怖心や動きのコツなどがわかるようになり

よく言われる「運動のつまづき」による苦手意識もなく
取り組んでいけるようになるんですね。



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