幼児期に跳び箱が跳べるようになる。自宅でできる簡単な練習方法を教えます。



運動教室や体操教室で跳び箱を使った運動あそびや開脚跳びなどの指導をするんですが、子供たちにひとつだけ言えない言葉があります。それは

「お家で練習してきてね!」
なんですね。

マット運動は布団の上や座布団などの上で代替できます。

鉄棒は家にあるという子もいるでしょう。
家になくても鉄棒が設置されている公園はわりとあります。

ですが跳び箱を持っているという子供はさすがにいません…
古い公園などにタイヤを埋めたものがあります。それでもいいのですが、もしそういった公園がなかったら。
で、よくあるのが親の背中を跳び箱がわりに
という練習法ですが
正直あまりおススメできないんですね。

開脚跳びがほぼ問題なくできて年長(6歳)くらいの背丈があればまだいいのですが、まだ開脚跳びができない子、背の低い子、親の体格が大柄な方だとどうしても危険が伴うんです。

このように足が引っかかって跳び越す前に止まってしまうんですね。
写真のように片足ならまだいいんですが、
勢いよく跳び、両足が親の背中に引っかかったら...
手を付くことができずに顔から落ちます。

実際に親子運動で親の背中で馬とびをさせる指導者はいます。

これは開脚跳びがある程度できる、経験のある子が前提ですので、まずは開脚跳びができるようになることから始めてみてください。

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跳び箱運動 幼児の開脚跳び練習用具

幼児期の子供の背の高さは4,5歳児で100cm~110cmくらい
その高さに合った跳び箱はなかなかありません。
そして、正規の跳び箱は高価です。平気で50,000円くらいします。

でも、跳び箱じゃなくても
簡単に手に入り、幼児の背丈に合った、跳び箱(開脚跳び)の練習器具があったんです。

これです。
???と思われる方もいると思いますが
これなら子供のサイズに合い、しかも親が補助をしながら練習ができるんですね。

こちらはどこにでも売っている2ℓのペットボトルの水、6本入りです。
このダンボール箱を逆さにすることで上面がある程度補強され、6本入っていますので底面も安定するというわけです。天然水のダンボールはその重さ(12kg)から、ある程度丈夫にできています。
ただ、絶対に上に乗ってジャンプなど、開脚跳びの練習以外では使用しないでくださいね。
もちろん新品でなくてはいけないわけではありませんので使用後の2ℓのペットボトルに水を入れて再利用するという形でも問題ないです。

下に敷くマットは座布団だと安定しないのでこのようなヨガマットや絨毯などで行うといいと思います。

では、さっそく練習に移りましょう。

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跳び箱運動 開脚跳びの練習

まず跳ぶ形としてはこのような感じになります。

初めてだと中にはこんな感じになってしまう子もいます。

このように手が離れてしまって上を跳び越してしまう子も多いです。
これは跳び箱を跳ぶときに「上にジャンプする」という意識が強くなっていまい手が離れてしまうんですね。

ですのではじめは親が補助をして少し矯正しながら正しい跳び方を身体で覚えていく必要があります

 

では、補助をつけて跳び方を習得してみましょう。

①手のつき方
肘を伸ばして跳び箱の遠くに手をつきます。目線は前におきます。

②補助をします。
肩より少し下二の腕あたりを軽く握り、いつでも掴めるようにしておきます。
もう片方の手はお尻に添え、お尻を前に出す準備をしておきます。

③せーのっ!で跳び越します。

身体が前に行き過ぎないように腕を支え、お尻を浮かしながら前に押し出します。
前述のように上に跳ぶ意識が強い子に対しても手が離れないように腕をしっかりと持ってあげてください。

④着地するまで補助を続けます。足がバラバラに着地したとしても繰り返すことで修正していきますので大丈夫です。

実際の跳び箱はもっと面が広いのでしっかりとお尻まで跳びきるようにお尻を押し出してあげましょう。

 

これを何度か繰り返すことで身体が覚え、一人でも跳べるようになっていきます。

失敗した時の対処

先ほど、上に跳んでしまう子がいると述べましたが、補助をしても上に跳んでしまう癖は出てしまいます。

そこで補助もやめてしまうとつまづき転倒の恐れがありますので
補助は止めずに続けて跳び越してください。

これは動きがわからないといった部分もありますが、手を残して身体だけ前に跳ぶことへの恐怖心からくる子もいます。
実際に跳び箱運動を補助なしで行なった為に顔からマットに落ちて、その次から手が離れてしまうようになってしまったという例もあります。

こういった癖が出てしまう場合は
腕をしっかりと握り、

「手をついて前に跳ぶんだよ」
「腕を持っているから手を離さないでね」

といった声がけをしてあげてください。

開脚跳びを身体で覚えるために

一回できたからといってそれで習得できたわけではありません。
やはりこういった技術の部分ではある程度の反復練習は必要になってきます。

ですので、補助も含めて続けてできるように二つを並べて連続で行なうことで
・腕がスムーズに前に出る
・身体が前に突っ込みすぎない
・着地のポイントがわかる
ようになってきます。

また、助走→踏み切り→開脚跳びが運動の流れとしては一般的ですが
開脚跳びがある程度習得出来たら挑戦してみてください。

ただ、助走→踏み切りの運動はステップとタイミングも必要になってきます。
いきなり長い助走から両足踏み切りを行うと
動きがバラバラになってせっかく跳べるようになったのに
頭が混乱してしまう場合があります。

ですので

2,3歩後ろから少し走る

跳び箱の前で一旦両足を揃えて止まる

手をつき開脚跳び(補助あり)

から始めることを勧めます。

走る→
手を前に出しながら両足で踏み切る→
身体を前に出しながら手をつく→
手をついたまま両足を広げて跳ぶ→
足を戻して着地

こんな連続技をいきなりやれと言われてできるものではありません。
子供にとっては助走からの開脚跳びはそれほど難易度の高い運動なんですね。

ですので親として焦らず、ひとつづつの運動が順序良くできるようになることが大事だと理解してください。

跳び箱(開脚跳び)ができるようになるために必要な運動

親子コーディネーション運動で開脚跳びに必要な要素の詰まった運動を紹介しておきます。

 

子供とはいえ股関節が硬い子も多いです。開脚跳びをする上で必要な柔軟性の運動を楽しく親子で行なっておきましょう。

 

腕で身体を支えることが不安な子供もいます。その為跳び箱に手をついた時に腕が曲がり崩れてしまう子も多いです。腕を支える為に必要な運動です。

 

手をついて足を広げるといった身体の使い方を知る運動です。

 

見た動きを真似る、イメージした運動を表現することはあらゆる運動に関わってきます。

 

タイミングがバラバラになって踏み切りでつまづく子も多いです。常にタイミングを自然に取れるようになると踏み切りがスムーズに行なえます。

 

このような運動をしておくことで
手をつく事や跳ぶことの応用力が身につき跳び箱運動に繋がっていくと思います。

 

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跳び箱型収納BOXです。下にヨガマットやパズルマットを敷けば滑らないので幼児なら問題なく跳べました。



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