ぐるぐる回るぞ!鉄棒はち~っとも怖くない【足抜きまわり 前まわりおり】



子どもの「できる!」「できた!」というのは
もちろん幼児期の基礎的な運動経験も必要なんですが
気持ちや自信も関係してきます。

僕も自分の子供に自転車や逆上がりを教えたりするんですが正直なところなかなか食いついてくれません(笑)やはり自分の親だと甘えが出ます。

長女の時は1年くらいかけて自転車の練習をしていたのですが
義妹さんがたまたま一緒に練習してくれて
その時に初めてできるようになったんです。
「今までの努力は...父親なんてそんなもんか」と思ったりもしたんですが実際そんなものかもしれません(笑)

たまに熱血指導しているお父さんを見かけたりしますが
特に鉄棒といった恐怖心を伴う競技には逆効果になります。

それよりも毎日とは言いませんが
毎週ほんの数分、チャレンジだけしてみる。
少しでも進歩した時は大いに評価してあげて
できなかった時は言いたい気持ちをグッと堪えて次回に期待する。
この繰り返しで必ずできるようになっていきます。

Contents

鉄棒運動①足抜きまわり

鉄棒の持ち方と補助は前回の記事で伝えました。
回転系の技は頭から落ちる危険が大きいのではじめのうちは必ず正しい持ち方、補助を行ってください。

①肩幅より少し広めに鉄棒を握り片足を鉄棒に引っかけます。

②もう片方の足を上げます。

③両足が鉄棒に引っかかったらそのまま回りにいきます。

この状態で止まってしまう場合はお尻を押して回してあげましょう。
ただし、時間が経つと握力の低下や気持ちが下がってしまうので一旦中止し、①からやり直します。

この状態の時が、鉄棒から一番手の離れやすい時なのでしっかりと補助をしておいてください。

④腰が通過すれば後は着地だけです。

腕の幅が狭くてお尻や腰が引っかかってしまったら①からやり直してください。

⑤着地地点が悪いと手を離した時にバランスを崩し手を着けずに顔から落ちてしまう危険があります。

両足で着地を確認してから補助の手を離してください。

また、頭を起こした時に鉄棒に頭をぶつけることもあります。最後は頭頂部や後頭部を手で被せてあげるなど注意を促してください。

 

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鉄棒運動②尻上がり

足抜きまわりからの連続技になります。
着地までがきっちりできるようになったら挑戦してみましょう。

①足抜きまわり後、手を離さずに少し踏ん張ります。

鉄棒から一度でも手を離してしまうと握り直しができないのでそのまま手首を持ち続けてあげるといいでしょう。

②あまり時間をかけずに「ピョン!」といった感じに上へジャンプします。

はじめのうちジャンプの方向がわからないと思いますが何度かやっていくうちに方向はわかってきます。

③鉄棒の下にお尻をくぐらせます。こちらも鉄棒と腕の距離の最も遠くなるこの時に一番手が離れやすいので気をつけて補助をしておいてください。

④お尻が通れば後は足を戻すだけなのですが、鉄棒に靴が引っかかり靴が脱げてしまうことがあります。これも何度かやっていくうちに感覚はわかってきます。

⑤着地まで気を抜かずに補助をしてあげてください。

 

自宅でも足抜きまわり、尻上がりはできますので
家で何度か練習して回る感覚を覚えてから
鉄棒に挑戦するとスムーズにできると思います。

鉄棒運動③前まわりおり

いよいよ前まわりおりです。前回紹介した棒上腕支持ができれば
ほぼできるようになりますので挑戦してみてください。

まずジャンプから棒上腕支持の体勢になります。この時点でお腹に鉄棒が当たり怖がってしまうならいったん中止しましょう。ジャンプしても届かない高さの鉄棒の場合は両脇を持ち持ち上げてください。

ゆっくり回りはじめます。下をみると怖がって身体が硬直していまうので「おへそを見て」と伝えた方が身体がスムーズに曲がります。

頭が一番下にきた時に手を持ち返る子がけっこういます。当然鉄棒から手を離すことは危ないので癖になる前に「手はそのままだよ!」と注意を促してください。

ここから下りるまでの動作に危険な箇所がありますので、この動作の所から補助をしてあげると良いでしょう。

ここから下りる準備に入ります。
よく足を伸ばしたまま下りる子がいますが遠心力でスピードがついてしまったり、周りに人がいた場合ぶつかってしまたりと危険ですので、下りる準備の時は膝を曲げるようにしてください。

手に力を入れ、「ゆっくり静かに下りる方が上手だよ」と促しながら下りるようにしてください。

この腕を曲げて静かに下りることが後に挑戦する逆上がりの予備動作にも繋がりますので「忍者下り」などとネーミングをして静かに下りれるようにしてみてください。

前まわりおりに似た形の親子コーディネーション運動として

このような運動もあります。
こういった遊びを通して高さや逆さ、鉄棒にお腹がつくことに慣れておくとすんなりできてしまう子は多いです。

まとめ

月齢にもよりますが、年中クラスでしたら挑戦できると思います。

ただ、逆さになることが怖かったり、鉄棒にお腹を当てることに恐怖を抱いてしまっている子は絶対に無理はさせないでください。特に頭を押さえつける行為は厳禁です。

プールあそびでもいるんですが、頭を押さえつけられることで子供は必ず恐怖心を覚えます。一度抱いてしまった恐怖心を克服するのはなかなか難しいので絶対にしないでくださいね。

前まわりおりに関しては鉄棒への恐怖心を取り除くためにもなるべく低い鉄棒から始めることをおススメします。自宅で練習する場合は座布団やマットなどで安全対策をしてあげてください。

できるようになれば自信がつき、
一人でも十分回れるようになりますので
少しづつ長い目で練習に付き合ってあげたり促してあげたりしてください。

 



2 件のコメント

  • ここ数日読み漁っています
    書籍化してほしいくらいです!

    昨年から幼稚園に入園して体育指導を受けていますが
    体育指導の必要性からやり方まで疑問だらけでした

    でもこのサイトのおかげで氷解!
    今後はうまくサポートできるようにがんばります(^-^)

    • ありがたいお言葉ありがとうごさいます。
      以前より、いろいろな幼稚園保育園に幼児体育の指導に出向き
      保育士さんや幼稚園教諭さんの
      運動に対する認識や意識に差があるなと感じていました。
      今後もみなさんの少しでも役に立てるようなサイトにしていきたいと思います!

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