5歳といえば幼児年長クラス。
タイトルにあるようにこの時期の子供達には
なんでも吸収して
表現できるようになって
一生のスキルが身につく
年代なんですね。
ウチの子もついに
【朗報】
次女が逆上がりできるようになりました。— 杉本輝雄(てるっち) (@terutti1973) 2018年6月13日
できた時の達成感はひとしおです。
ただいきなりできるようになるわけもなく、これまでに何度も声をかけ、あまのじゃくな娘の気分に一喜一憂し、モヤモヤした気持ちを抑えて何か月かの長い練習の結果です。
逆上がりについては多くは触れませんが、特別な練習をしてきたわけではなく、この幼児期に必要だと思われる運動をしてきただけです。あとは時間のある時に声をかけ、やる気がある時に練習する。
むしろうちの子は早生まれで身長もクラスで一番小さいので
まわりの子に比べたらいろんな面で
成長の遅さを感じることは多々あります。
そんな親の勝手な焦りや思いを知りもせず、
5歳児頃の子供にはできる運動というものは日々増えていきます。
Contents
5歳に習得した運動能力は一生モノ
以前記事でも説明しましたが
スキャモンの発育発達曲線でわかるとおり
人間の神経系の発育は5,6歳で85%に達します。
つまり大人と同等にできる事が8割以上になるということですね。
ただこれは筋肉を使う運動以外での話です。
例えば
立つ、座る、転がる、走る、止まる、持つ、投げる、回す、振る、など日常的に行なっているひとつひとつの動作のことを言います。
そして、その複数の運動の組み合わせができるようになってくるんですね。
片足を上げながらズボンを履くことがことができたり
歩きながら物を掴むことができたり
このように大人になれば簡単に感じることも子供にとっては成長であり、運動の習得なのです。しかもそこで得た運動能力は一生のものです。
お箸の持ち方を覚えるのが4、5歳なのは
その時期に覚える事が成長的に容易なことであり、それが一生のものになるからなんですね。
箸を持つ習慣のない外国人が覚えるのはやはり時間がかかりますし
覚えたとしてもスプーンやフォークの方が使い慣れていますので
当然箸を使わなくてもいい食材のものには使いません。
ですが日本人はパスタなどフォークで食べるのが一般的なのに
お箸を掴んてもなんら違和感なく使えるわけです。
では、何もしなくても5歳になれば何でもできるようになるのか?と言われれば実はそうではなくて。
3歳、4歳の積み重ねで5歳に大きく差が出る
3歳、4歳児の経験値で5歳になった時のできる事に対して大きく差が出てきます。
では5歳児は3,4歳に比べて何が違うのか説明してみます。
無駄な動きがとれる
全身運動が滑らかで巧みになり
全力で走ったり、跳んだりすることに
心地よさを感じるようになります。
例えば走り方
3,4歳の子供は走る時あまり腕を振らないんですよね。
もしくは腕がまっすぐになっているか。
これは身体のバランス感覚がまだ未熟なので腕でバランスをとりながら走る為です。
でも5歳になると腕を曲げてしっかり振って走るようになります。
中にはもっと早く走るように
足を速く動かしたり前傾になったり腕をより効果的に振ったりします。
これは誰が教えたわけではなく
常日頃走ることが多くて好きならば
誰かが言ったことを体現してみたり、真似や効率化が自然にできてそういった走りになっていったという経験値からのセンスみたいなものを感じさせられる子もいます。
走り方や運動のセンスを楽しみながら高めるにはこういった運動がおススメです。
人との関わりを覚える
友達と共通のイメージをもって遊んだり、
目的に向かって集団で行動したり、
友達と力を合わせたり役割を分担したりして遊ぶようになっていきます。
またそれまでの知識や経験を生かし、
工夫をして、遊びを発展させる姿も見られるようにななります。
これは鬼ごっこやドッジボール、サッカーといった
集団でのあそびが楽しくなってくるんですね。
4歳前半くらいまでの子は
どうしても集団でのあそびになると
頭と身体の理解が追いつかなく
一人、もしくは1対1でのあそびの方が楽しく感じてしまいます。
それが仲間や敵、助ける助けられる、人の動きを見て動くなどといった
予測だったり感情だったり判断だったり
人がいないとできない事に対しても楽しみを感じるようになってきます。
こういった運動を行うことで判断力や瞬発力を養えます。
動きの組み合わせで運動の幅が広がる
ボールをつきながら走るなど基本的な動きを組み合わせた動きが
徐々にできるようになっていき
「体のバランスをとる動き」
「体を移動する動き」
「用具などを操作する動き」
これらが滑らかに遂行できるようになっていきます。
跳び箱の開脚跳びなどは
走る→踏み切る→ジャンプ→手を着く→足を開く→着地
といったまったく違った動きを連続して行ないます。
ですからいきなり、こうやって跳ぶんだよと言って跳ばせるには無理がありますので
知識を持った体育、運動の指導者なら
踏み切り
手を着く
開脚
このあたりを順番に教え最後に組み合わせて完成形に持っていきます。
ドッヂボールもボールを使った様々な要素の詰まった運動ですよね。
幼児期におけるボール運動の得意不得意の差はやはりそれまでの経験の差というしかありません。
男女の気質、性質、体格の違いやそれぞれ子供の性格も関係はしてきますが、諦めたり嫌いになってしまうと当然ですがボール扱いも上達はしません。
やっぱり幼少期は子供は身体を動かすことが大好きなんだよね
でも成長につれ身体を動かすことがめんどくさくなる子もいる
その分岐点は幼児体型が抜ける3、4年生くらいかな
長女は先天性の視力が悪くてその頃から動く事を嫌うようになった。もっとたくさん外で遊んであげればとよかったと後悔してる。— てるっち▶幼児〜小学生にスポーツとサッカーを教える人 ꐕ (@terutti1973) February 20, 2020
僕もこういった経験があるので、やはり幼児のうちにもっと関わってあげておけば良かったなと思っています。
5歳児である年長クラスになると
集大成!と言わんばかりに子供たちに
ハイレベルな技や演技を教え込ませる
幼稚園や保育園もあります。
これは大人のエゴであり、正直僕は好きにはなれません。
やっぱり楽しく運動はさせてあげたいものです。
5歳児の運動でこれだけはやっておきたいこと
子どもの成長は誰もわかりません。
ただ経験値は必ず生かされます。
例えば親がサッカーをやらせたいと思っていても
子供はボールを蹴るよりも走る方が好きだったり
運動に対する興味というものは子供それぞれ違ってきます。
動くの好きだし、次女にはトランポリンとか体操とかボールスポーツとか何か運動習ってほしいと思ってるんだけど、
本人は友だちの通ってるバレエをやりたいんだと。うーん...— 杉本輝雄(てるっち) (@terutti1973) 2018年9月18日
僕もそうですが自分夢を子供に託す親は多いです。
ですからなるべく早いうちからそのスポーツに特化して習わせたくなるものです。
実際それで活躍しているアスリートは多いですよね。
しかし潰しがききません。子供のやりたかったスポーツなのかどうかもわかりません。
世の中の多くの大人が我が子に夢を託して同じような事をしています。子供はそれで幸せでしょうか?
運動が楽しい!と思える子供は動きの要素が身についていれば
そこで培われた運動神経、運動能力によっていろいろな運動に応用が効くようになります。
その子が本当に打ち込める、適応した運動に巡り合う可能性だって高くなるでしょう。
こういった知識を持っているのといないのでは
子供が長く続けるスポーツ、夢中になれる運動、もしかしたらもっと上を目指すストロングスポーツが見つけられるかもしれませんよね。
物の特性をいち早く理解できるのは5歳児の強みです。
このような家にある物で楽しく運動の幅を広げていきましょう。
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