幼児期の運動あそびの時間足りてますか?昔と違う今のあそび時間の必要性



先日次女の保育園の参観会に行ってきまして
某大学の先生の講演がありました。

スポーツ保育専門。
今まで子供の運動に携わり
指導経験から学び先輩などから指導は受けてきましたが
大学の先生のお話は聞いたことがなかったので
有給休暇を取り保育参観に参加してきました。

まぁ子供の参観会なのでどっちみち休んだんですけどね。

 

このブログでも幼児期の運動あそびは推奨していますし
運動効果についてはいろいろと記事にしています。

 

今回はその講演での話

「毎日運動を60分以上することが大事」

について。

幼児期における運動あそびの必要性

幼児期は運動能力の形成において一番重要な時期です。

それはいろいろな学術記事や
サイトでも奨励していますので
みなさんも認知していると思います。

ではどういった効果があるのか説明していきます。

①体力や運動能力の基礎つくり

言うまでもなくこの時期に得た運動経験がベースとなり将来の運動能力につながっていきます。

 

運動経験といっても
走ったり転がったりといった
いわゆるスポーツに関するものだけではなく
お箸を使う、ペンを持つ、歯を磨く、お尻を拭くなどの動作も運動です。

 

家で躾や生活の一部として行なっている事でも
運動経験になっています。

 

外国人がお箸を使えないのはそういった運動経験がないからです。

言ってみれば当たり前の話ですよね。

一般的に言われている運動は
その延長、すなわち
走る、跳ぶ、転がる、投げるなどですね。

②健康な身体づくり

運動が身体に良いことぐらいは知っていると思います。

ではなぜ身体に良いのか考えてみてください。

 

筋肉を使うから?

心肺機能を使うから?

 

大きな理由は食事と睡眠です。
動けば当然お腹が減ります。
お腹が空いた時の食事は
特に美味しく食べられるものです。
ですからきちんとした栄養を摂ることができるんですね。

そして疲労した身体を休めるために睡眠をとる。

 

同時に適度な運動をすることで
骨や筋肉が強くなり丈夫でバランスのとれた身体になります。

 

これが習慣として続くことで
肥満や生活習慣病の予防につながります。

 

これが

運動しないでお菓子を食べ流し、

食事も好き嫌いが多くてあまり食べない。疲れてないから夜も眠くない。

 

そんな子供が将来どうなるかは想像がつくと思います。

③意欲的な心を持つ

運動あそびですから子供にとっては「あそび」なわけです。

あそびが嫌いな子供はいませんよね?

 

あそぶ楽しさを知っている子供は
好奇心旺盛になりどんなものにも興味を持つようになります。

 

たとえぱっと見つまらなそうな事でも
その中から楽しいを見つける能力を持つようにもなります。

 

ではそういった子供は付加価値として何が身についてくるでしょう。

当然

集中力

成功体験からの自信

発想

我慢、根気強さ

などがあげられますね。

④協調性、コミュニケーション力

あそべる子供は人気があります。

人気物かどうかは別にしても、
子供は興味のある事に入っていこうとします。

 

その中で友達やグループ、
時には学年を越えての交流も生まれてきます。

 

感情をコントロールしたり

ルールを設定したり

間違いを指摘する。

中にはリーダーも出てくるようになります。

 

子供社会はある種大人が入ってはいけない領域です。

下手に干渉すれば
子供たちの意思や考えを否定することになりますので、
イジメや危険な行為がないか
見守る程度の方が子供の為になる場合が多いんですね。

⑤認知能力の発達を促す

運動をするということは脳の伝達です。

 

見て、反応して、考えて、指令をだして動く。
身のこなしや判断力、瞬発力に敏捷性。
これらはすべて脳からの指令なんですね。

 

これは認知的機能の発達促進につながるわけです。

 

そして運動をすることで重要な空間認識能力が身についてきます。

 

スポーツはそのほとんどが空間認識能力を必要としているわけです。

空間認識能力とは
三次元空間の中にいる物体の状態(位置、方向、間隔、速さなど)を素早く正確に把握する能力

幼児期運動指針ガイドブックより

 

例えばバウンドしてくるボールを蹴る動作は

そのタイミング、スピード、インパクトのポイント、足を振る強さ、角度などを瞬時に判断して行動しなければなりません。

これは耳や目から得られた情報を
素早く脳に送り処理し、
適切な反応を身体に送るという動作です。

 

このような高度な能力を持っている動物は
人間しか持っていないんですが
これも経験しない事には発達はありえません。

 

とっさの動作はいつ起こるかわかりません。

幼児期から鍛えておくことで身を守ることもできるんですね。

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運動時間の必要性

ではなぜ運動することが必要なのか説明していきます。

そもそも大人は運動しなくても生活できるんですよね。

 

健康には悪いかもしれませんが一日ゴロゴロしていても生活できます。

前述のような高い運動能力を
子供に求めなければ
別に危機感を募らせなくてもいいのでは?と思いませんか。

 

しかしながら下のグラフを見てください。

これは任意で指定された幼稚園保育園で実施された運動能力調査のグラフです。

外遊びの時間が長いほど体力総合評価がABCの高評価になっていることがわかります。

当然の結果ですが問題はそこではなく

実はこの調査を行った幼児全体に対し
そのうち4割の子供が運動時間1時間未満のカテゴリーに分類されていたそうなんです。

 

また1960年代の小学生の一日の
平均歩行数が27,000歩に対し
現代の小学生の平均歩行数は
14,000歩というデータもあります。

 

子供の体力は確実に落ちているんです。

それは現代における便利な社会も影響しているんですが。

 

ですのでなおさら運動する必要性があるんです。

 

で、なぜ60分以上なのかというと、それが世界基準なわけです。

イギリス 一日60 分以上の中強度以上の身体活動を行う
スペイン 週のうちすべて、またはほとんどの日に、60分以上の中強度以上の身体活動を行う、など
アメリカ 毎日60 分以上の身体活動を行う、など(0~5 歳)
オーストラリア 毎日60分以上(数時間まで)、中強度以上の身体活動を行う、など(5~12 歳)
中国 毎日60分以上の運動時間を確保(全国85%の児童・生徒・学生)
シンガポール 週に5 日以上、60 分以上の中強度の身体活動を行う、など(0~18 歳)
カナダ 毎日60 分以上の中強度以上の身体活動を行う、など(5~11歳)

幼児期運動指針ガイドブックより参照

このように世界保健機関(WHO)や世界各国でこのような
「毎日、合計 60 分以上の中強度から高強度の身体活動」
を奨励しており、世界のスタンダードになっているわけですね。

幼児期の運動時間確保の実践例

では一日の中でどのような形で60分を確保していったらよいでしょうか。

 

まず平日ですが、ほとんどの幼児は幼稚園や保育園に通っていると思います。

 

幼稚園、保育園ではほぼ外遊びの時間が
設けられており
保育士や幼稚園教諭も文科省からの奨励ですので
意識して日案、週案(カリキュラム)に入れていると思います。

 

もちろん気候や設備の問題もありますので
すべて外遊びがいいとは限りません。

 

室内でも十分運動はできますし
体力的な限度がありますので
60分継続する必要もないんですね。

30分ー30分でもいいわけです。

あまり短すぎてもいけませんが
10分ー30分ー20分などでもいいと思います。

 

中強度から高強度の身体活動
意識するだけでも違うと思います。

 

では土日や祝日、長期休みなどでどのように運動を取り入れていけばいいか考えてみます。

 

30分以上の運動

公園遊び

散歩

プールあそび

庭あそび

体操教室などの習い事

10分~20分の運動

縄跳びなど近所での簡単な運動

お豆掴みなどの道具を使った遊び

三輪車、自転車

家での親子運動あそび

10分未満の運動

買い物などでの5歩程度先への競走(まわりに迷惑にならないように)

料理などのお手伝い

おもちゃのお片付け

家での親子運動あそび

などが挙げられます。

家での親子運動あそびは
このブログでいろいろ紹介していますのぜひ。

 

このように自宅でもできる運動は限りなくあります。

子供に遊んでほしいと言われ、DVDやゲームで遊ばせるだけでは
子供が大きくなった時に人より劣等感を抱いてしまうことも考えられますよ。

 

親の意識と知識で
子供が将来
人間的にも体力的にも健全に過ごせるかが変わってきますので
ぜひ一度子供の生活スタイルを確認し
子供の運動あそびの時間を見直してみてはいかがでしょうか。

 

置いておくだけで子どもが勝手に運動してくれる決定版がトランポリンです。
高さ感覚、バランス感覚、ジャンプ力、リズム感覚と
いろいろな効果が期待できます。



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