子どもに対してのNGワードといわれている
「なぜ」「なんで」
なぜあんなことをしたんだ!
なんでできないんだ!
ついつい言ってしまう事ってありますよね。
誤解しないでいただきたいのが、
小さな子どもはことあるごとに
「なんで?ねえ、なんで?」
と聞いてきたりします。
疑問を持つ、好奇心を持つことから発てられる「なぜ」「なんで」は子供にとって非常に重要なことですので今回はあくまでも大人の口から出てくる「なぜ」「なんで」についての話をしたいと思います。
実は「なぜ」は「デンジャラスクエスチョン」と呼ばれ最も注意しなければならない投げかけだからです。
Contents
よく使ってしまう「なぜ」のパターン
子供って考えたら叱られてしまいそうな行動しますよね?
扇風機を倒したり
テーブルに落書きしたり
網戸に寄りかかりそのまま網戸が外れ外に転げ落ちたり…
これは全部うちの子が2~4歳でやったことですが…(笑)
当然いきなりこんな事をした後には
「なんでこんなことするの!」
となるわけです。
子供に「なぜ?」「なんで?」ってついつい使っちゃうけど一番相手を追い詰める言葉なんだよね。
「なんでもっと早く言わないの」
「なんでそういう事するの」
理由なんてないんだよなー
考えてなかったか面白そうだったかの二択。— 杉本輝雄(てるっち) (@terutti1973) 2018年9月27日
結果を考えて叱られそうなことや危険なことをわざわざやろうとしますか?もちろん自分をもっと見てほしいという愛情不足からくる場合もあります。
考えてなかったパターン
網戸に寄りかかって転倒したのはこのパターン。
考えてみれば網戸なんて寄りかかれば倒れるものです。
でも子供にそれが予測できますか?
小学生くらいになって
少し予測ができるようになってくれば
少し触ってみて
あ、倒れそうだなと思うかもしれません。
でも産まれて数年の子供にとってはほとんどのものが
初めての経験なんですよね。
実際に倒してみて寄りかかれば倒れる物なんだと知り
その初めてその物の強さや感覚がわかるんです。
もちろん予め
「危ないから止めなさい」
という防護策もあります。
事故や命に関わる事は当然こういった方法をとるべきですが
親の監視下にある場合
触ってみて初めて経験することは多くを経験させないと
わからない部分もあるんですね。
網戸を倒された時は外は芝生だったので、まぁ大丈夫だろうと。
妻からは「ちゃんと見ててよ!」と叱られましたが。
面白そうだからというパターン
落書きなどはこういったパターンが多いです。
自分を表現する方法として
テーブルに絵を描く方法を選んだかもしれません。
とにかく子供は好奇心の生き物。
物を壊すのも
破るのも
描くのも
投げるのも
まだハイハイ期の子供が
物の感触を確かめる為に口に入れるのも
好奇心から来ているんです。
子供の好奇心は発見や予測、考察に繋がります。
そういった芽を摘まない事も親として必要なことではないでしょうか。
「なぜ」を使ってはいけないわけではない
では「なぜ」が一方的に使ってはいけないNGワードなのかと言えばそうではなく。
問題の解決や疑問、原因の追究の為に
「なぜ」を使うことは必要です。
しかし相手の気持ちの部分に入り込んで「なぜ」を使うのは慎重に。
気持ちの「なぜ」はうまく言葉にできない事があり、
それを追い詰められることで余計に相手との距離を感じてしまうことになります。 人は常に相手よりも優位に立とうとする傾向にあります。
相手が明らかに自分が反抗できない立場の人間なら
気持ちの「なぜ」を問われても
それはただの威圧でしかないわけです。
上下関係もしくは対等にある(と思っている)人にはついつい言ってしまう言葉ですよね。僕も口には出さないですけど喉まで出かかる事はあります。グッと飲み込んで「さて、どうしようかな」と。
飲み込むと一旦冷静になれるのでもし良ければ(^_-)— 杉本輝雄(てるっち) (@terutti1973) 2018年9月28日
僕はこんな感じでグッと飲み込むようにしています。
私は理由を聞くのは大事だと思っていて
「なんでそこに登ったの?そこから景色を見たかったのかな?」と、理由を推測してから聞くと、みんな意外と答えがあって、そこから「そうなんだね。でも落ちると危ないから降りようか」と、それをやめたほうが良い理由へ誘導できるので、聞き方次第だと思います— あさのゆかり@子育て中 (@asanoyukari) 2018年9月28日
この方のように
「なぜ」やりたかったか
その結果どうなるかを説く方法もありますよね。
それ、大事ですよね!
子供がしたことについての「なんで」は言葉にできない事が多くて、落ち着いて聞いてあげると教えてくれる事がありますよね。
頭ごなしの時は絶対余裕がない時なのでまずは心の余裕を持つことですね。
僕は放置してその後の経過や行動を楽しむ派です(*^^)v— 杉本輝雄(てるっち) (@terutti1973) 2018年9月28日
頭ごなしに怒鳴りつけるのは
子供にとっていいことはひとつもありません。
ただの「やったら怒られる」という恐怖政治になってしまう可能性だってあるわけです。
指導者が良く言う
「なんでできないんだ!」
の「なんで」はもっと酷くて自分の指導力の無さを大声で叫んでいるようなもの。
そんなコーチのいるチームからは離れた方がいいね。 https://t.co/qTcoqQrng5— 杉本輝雄(てるっち) (@terutti1973) 2018年9月28日
意味合いは変わりますが
このような恥ずかしい大人にならない為にも
「なぜ」の使い方をもう一度考え
ついつい言ってしまう
ことのないようにするだけでも子供に与える影響は大きいと思います。
「気持ちのなぜを問われてもそれはただの威圧でしかない」
そうでしょう
「なぜ〜しないの!」
だって理由をたずねていませんから
理由を答えてみたって聞かないんです威圧する手段でしょうから
真に気持ちをたずねる「なぜ」は危険なことばなんでしょうか
コメントありがとうございます。
気持ちを訪ねる際に気をつけたいのが
>気持ちの「なぜ」はうまく言葉にできない事があり、
それを追い詰められることで余計に相手との距離を感じてしまうことになります。 人は常に相手よりも優位に立とうとする傾向にあります。
相手が明らかに自分が反抗できない立場の人間なら
気持ちの「なぜ」を問われても
それはただの威圧でしかないわけです。
と書いてあるとおり
うまく説明できない事もありますよね。
それが子供なら尚更です。
目を向き合いきちんと理由を聞く方の意見も紹介しています。
僕が今まで指導の現場を見てきて
あまりに威圧的に選手(子供)に
「なんで〇〇なんだ!」
と叫んだり怒鳴ったりする指導者が多く
それは指導として違うのではと思っていました。
そんな思いを抱きながら親になり
実際我が子に「なぜ?」を使ってしまうことに気づきました。
選手と指導者、親と子供。
目線を同じにすれば必ず理由は出てきます。
ハナから聞こうとしない親や指導者は論外ですが
意識はしているけどついつい忘れがちなことなので
注意喚起の記事と思っていただければと思います。