夏は子供たちを成長させるのか?



こんにちは杉本です。

今年の夏は記録的、災害的な暑さが続きましたね。

僕は寒がりな気質なので逆に夏は大好きで暑さに対する耐性は平均以上だと思ってますが
それでも今年の暑さにやられた感はありますね。

そんな中でも子供達は元気いっぱい。

 

Contents

「夏に追い込む」という間違った考え

成長させると言っても追い込んで成長させるわけではありません。

たとえばトレーニングに必要な
ハイパワー、ハイテンポの練習をこの猛暑の中で行ったら
当然ながら今社会問題になっている
熱中症になる危険性は高いです。


こんな指導者がまだ存在するんですよね。

  • 夏休みの部活動の実施頻度は、体育系が「ほぼ毎日」が約4割を超え、「週3~5日」も約3割。
  • 文化系では「ほぼ毎日」は2割以下だったが、「週に3~5日」「夏休み前半・後半にまとめて1週間ほど」がそれぞれ2割以上となっている。
  • 1回あたりの活動時間は体育系・文化系ともに「3~4時間」が最多、文化系は体育系よりも5時間以上の活動の割合が高い。
  • 保護者にこれらの部活動の活動日数や時間を適当と思うかを聞くと、体育系の51.6%、文化系の50.9%が「ちょうどよい」と回答。
  • 一方で、体育系は「多すぎる」「やや多い」と感じる割合が高く、あわせて40.8%にのぼった。

【ブラック部活】学校で熱中症が相次ぐ⁉︎夏休みの部活は大丈夫?より引用

情報が錯乱する世の中でマスコミの過剰な報道で夏休みの部活=悪のようなイメージがついてしまった感じもしますが”わかってない指導者”がいることも事実。

 

ではなぜ夏に選手を追い込む指導者が多いのでしょうか?

夏休みでトレーニングの時間が多く確保できるという点もあるでしょう。

あとはやはり暑い中でハイパワー、ハイペースのトレーニングを積むことで得られる耐性を成長と勘違いしている指導者が多いということですね。

では成長と季節は関係ないのかを考えてみましょう。

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夏と成長の関係

実は暑い国や熱帯地区の植物ってよく生育してますよね。
そのような感じかと思っていました。笑

 

医学的には日光と成長ホルモンには大きな関係があると言われています。

寝る子は育つと言われるように
成長ホルモンは睡眠中に多く分泌されます。

日光を浴びることはその分泌を促すと言われています。

日光を浴びることと睡眠で成長の度合いが変わってくるということですね。

 

夏という季節はじっとしていても体力を奪われます。
ですので昼寝も効果的ですね。

昼寝は疲労回復と成長ホルモン、さらに背骨への負担軽減に効果があります。

あまり知られていないかもしれませんが
成長期にある子供は背骨もまだ弱く
元気に一日中遊んだとすると
背骨にかかる負担は大きいのです。

昼寝をすることで背骨への負担も軽減してあげることも大事なんですね。

 

成長と食事の関係

夏は疲れで食欲が落ちます。

食欲が落ちて食べれなくなると成長に必要なエネルギーが不足してしまいます。

 

だからといってお米、パスタなどの糖質を多く摂取してしまうと
血糖値が上がりそれを抑制するためにインスリンを分泌します。

インスリンは成長ホルモンを抑制する働きもあるので
過度な炭水化物の接種も成長には逆効果なんです。

食べ盛りでもりもり食事をすることはいい事ですが
適度な量と適切な栄養バランスは意識しておく必要があると言えます。

 

よく遊びよく食べよく寝る

結局はこれに尽きると言えるんですが
適度な運動、バランスのとれた食事、たくさんの睡眠。

成長においての3大要素と言えます。

 

逆に言うと

過度な運動、偏った食事、質の悪い睡眠

これは成長の妨げになると言っていいでしょう。

 

日光の恩恵を受け夏は子供を成長させる絶好の季節なのですから
このような成長の妨げになる事は避けたいところですよね。

 

子供の身体的成長を重視し
昨今では夏の長期休暇中は
練習も休みにしているチームもあるようです。

 

僕は指導者としての立場からすると
勝負に対する気持ちも必要だと思っている人間なので
トレーニングを休みにしてまで
子供の成長を重視しようとは思っていませんが
練習時間や日程、休憩の回数など
環境面では特に気を使っています。

 

親としての立場で考えると
朝晩に外で遊ばせたり
食事、寝る時間などは気にして声をかけるようにしていますね。

 

夏休みはその暑さから心も体も緩みがちです。

大人でさえそのコントロールが難しいのですから
子供が自分の身体の管理はできるはずありませんよね。

お子さんが健やかに成長するために
そっと正しい方向に促してあげる必要はあると思っています。



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